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(編集部)
- いよいよ7月27日からロンドンオリンピックが開催されます。オリンピックスタジアムや選手村を始め、多くの関連施設が完成し、あとは開催を待つだけです。 私としもオリンピック開催都市に滞在するのは生まれて初めてなので、とてもワクワクしてきます。街では新しい店がオープンしたり、新しく舗装された道路もあちこちで見かけます。 ロンドンは普段から観光客が多いのに、それに加えてオリンピック開催期間中は、一日平均百万人近くの人達がロンドンを訪れると言われています。どれくらいの賑わいになるのか、今の時点ではちょっと想像できません。 オリンピックスタジアムや選手村はロンドン東部に位置しており、私の普段の行動範囲ではありませんが、テレビや新聞等を見る限り、著しく開発が進んだようです。 オリンピック開催が決まった7年前は、この周辺はあまり目立った地区ではありませんでした。しかし、オリンピック関連施設はもちろんのこと、巨大ショッピングモールがオープンするなど、この7年間で大きく変化しました。 不動産関連の物件もかなり高騰しているようです。 最近気づいた街の変化と言えば、オリンピック専用の車道です。ロンドン市内で全長約30マイル(約48キロ)に及ぶゲームズ・レーン(オリンピック専用車道)が敷かれました。オリンピック開催日の2日前から開催中の間は、朝の6時から夜中の12時まで一般車両のゲームズ・レーンへの乗り入れは禁止となります。進入すれば、もちろん罰金(130ポンド)です。これは、選手や関係者が交通渋滞に巻き込まれて競技会場に遅れないための処置です。1時間平均、約1300台のオリンピック関連車両が会場を行き来すると推測されています。一般車両にとっては、渋滞に巻き込まれることは間違いないでしょう。市当局は一般市民に対して、オリンピック期間中はなるべく中心街への車両での乗り入れをしないように呼びかけていました。私がいつも利用しているバスにも影響がありそうです。各バス停には、オリンピック期間中は運行にかなりの影響があるという張り紙が貼られています。 さぁ、競技についての話ですが、これまでの大会では英国は他の西洋諸国に比べると、メダルの数は少ない方でした。冬季オリンピックに関して言えば、イギリスには高い山がないため冬のスポーツが盛んではなく、メダル数が少ないのは当たり前です。しかし、夏季のオリンピックも、近隣諸国のフランス、イタリア、ドイツなどに比べるとメダル数が少ないのです。これは、イギリス政府がスポーツにあまりお金を使っていなかったということもあるのかもしれません。事実、2000年のシドニーか2004年のアテネか忘れましたが、イギリスの水泳陣は全く振るいませんでした。聞いた話では、当時イギリス国内には50メートルプールがたった5カ所しかなく、これでは選手も思い切って練習できませんよね。 しかし、2005年にオリンピック誘致が決まった後に開催された、2008年の北京オリンピックでのイギリス勢の活躍は著しく、信じられないほど多くのメダルを獲得しました。やはりオリンピック開催が決まるとこんなに違うのですね。おそらく、ロンドンオリンピックでは、前回以上のメダルを獲得するのは確実でしょう。 今までは英国としてのナショナルチームがなく、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドという4つのナショナルチームに分かれていたサッカーですが、今回は地元開催ということで、英国としての統一チームが結成されました。国民的スポーツのサッカーですので、国民の期待は大きいです。オリンピックの誘致に貢献し、サッカーチームの23才以上の3人の枠に入ることを強く望んでいた国民的人気のデイビッド・ベッカム選手は人選に漏れてしまいました。私個人としては、彼の活躍を見たかったのですが……残念! 各競技のチケットは入手困難なので、殆どテレビでの観戦となりますが、もしかしたら最初で最後かもしれないオリンピック開催都市での滞在なので、街の雰囲気を大いに満喫したいと思います。 ★奥村健治さんのブログ http://okumuraguitars.blog13.fc2.com