例えば、九十九島は、いつどのようにして西海国立公園になったのか、島の数はいくつあり、島の名前や伝説についてご存じだろうか? 本書は、そういった訪れる人ならまず考えるだろうが、そこに住んでいると案外知らない、考えないであろう基本的な九十九島のすべてを、わかりやすくまとめた「九十九島入門書」又は手引きであり、当然ながら郷土の歴史を再確認することもできる貴重な一冊だ。
高校卒業まで佐世保に住んでいたものの実は郷土をあまり知らない私にとってはどのページも新鮮に感じたが、心癒す九十九島の風景に触発されて生まれた二つの音楽「美しき天然」と「西海讃歌」の生まれた経緯の記事が記憶に残った。ちなみに、「美しき天然」については母校と縁が深いため当HPコンテンツ「『美しき天然』と佐世保北高」として紹介してある。
西海国立公園指定50周年を記念して発行された本書。読み終える頃には、九十九島ありがとう! そう言いたくなる。 |