【近現代】
夏も身に沁む越の山風 山県有朋
児孫の為に、美田を買はず。 西郷隆盛
爾(なんぢ)臣民、父母ニ孝ニ、兄弟ニ友ニ、夫婦相和シ朋友相侶ジ…… 元田永孚
『源氏物語』が日本の士気を鼓舞することのために何をしたか。 内村鑑三
うとましきは、戦ひなり。 樋口ー葉
年々にみいくさ船の数添ひて海の護りも安き御代かな 昭憲皇太后
本日天気晴朗ナレドモ浪高シ *東郷平八郎
野戦、攻城、屍、山を作す。慚(は)づ、我、何の顔あつて、父老を看ん。 乃木希典
万有の真相は唯だ一言にして悉す、日く「不可解」。 藤村操
生は晨禽の囀る如く、死は晩鐘の度るが如きもの乎。 尾崎紅葉
産屋なるわが枕辺に白く立つ大逆囚の十二の柩 与謝野晶子
われは知る、テロリストの かなしき心を 石川啄木
「然しこれからは日本も段々と発展するでせう」「亡びるね」 夏目漱石
山のあなたの空遠く 「幸」住むと人の言ふ 上田敏
はやくきてくたされ。はやくきてくたされ。 野口シカ
余ハ石見人森林太郎トシテ死セント欲ス 森鴎外
ふるさとは遠きにありて思ふもの 室生犀星
青い眼をした/お人形は/アメリカ生まれの/セルロイド *渋沢栄一
雨ニモマケズ 風ニモマケズ 宮沢賢治
さらば我等の選手! 勇ましく往け! 金子みすゞ
あとはどうなつてもかまいません。 人見絹枝
生きて虜囚の辱を受けず、死して罪禍の汚名を残すこと勿れ。 「戦陣訓」
僕は政治的には無智な一国民として事変に処した。 小林秀雄
「今に見てゐろ」ト云フ気持抑へ切レズ。ヒソカニ涙ス。 白洲次郎
バカヤロー 吉田茂
もはや「戦後」ではない。 「昭和31年度経済白書」
イヤダカラ、イヤダ。 内田百
それも心々ですさかい。 三島由紀夫
馬を洗はば馬のたましひ冱ゆるまで人恋はば人あやむるこころ 塚本邦雄 |