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佐世保北高
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佐世保北高

恩師便り
     
 

高橋和彦 先生(国語)

1954年(昭和29年)〜1964年(昭和39年)

 
     
     
  私が佐世保短歌研究会を創設したのが平成4年6月でしたから、もう15年以上も前のことです。 現在は毎月第2月曜日に佐世保市コミュニティーセンターで勉強会を開いています。私は佐賀から毎月出かけて行ってます。北高の卒業生でこの会で勉強している人もいます。
佐世保の街の様子も変わってきているようですが、佐世保に出かけるのを楽しみにしています。 私自身のことですが、この19年12月に久しぶりに歌集を出しました。
書名は「第二滴瀝」です。

卒業生諸君へのお願いを一つ。 「第二校友歌」を忘れずにいつまでも唄いつづけて下さい。 「第二校友歌」の作詞者としてのお願いです。いつまでも元気で頑張ってください。

(2008年1月末日/受取)


 
 

新年おめでとうございます

 
     
 

  800年の 大楠の 幹に手触るれば かさかさとして 柔らかきかな

  葉を落とし 樹脂垂らし病む 桃の木に ただ一輪の 赤きいのち咲く

  20年 前の家計簿 広ぐれば 亡き妻はこれに 日記も書きたり

  独り居の 我を慰むと 庭先の サザンカの花 すこし揺れたり

  ほのぼのと われを包める 花明かり 一すぢの道 ここより始まる

  赤襷に 手甲足絆の 大原女が 道問ふ我に 会釈くれたり

  水無月の 夏越の祓へ 受けむとて 人型の紙に わが息を吹く

  誇りもて 身のあるかぎり 歌ふべし 蝉らの鳴くを 聞ききつつ思ふ

  無惨にも 吹き倒されし 物置の 屋根に動かぬ バッタが一つ (18年台風13号)

  ほろほろと 冬の葡萄を 口に含み 遠き青春の 日を湧かしめむ

  小さきまま 見向きもされず 震へつつ 哀れを見する 冬の朝顔

 
     
 

 新しい年を迎えて、東京北星会の皆さんの一層の活躍を祈ります。

 
       平成19年1月1日  
     
 

(年賀状をいただきました。原文は、縦書き・漢数字使用、句切りはありません。)

 
     
 
 
     
 

私の近況報告等

     
 

 おかげで元気でおります。
 まだこの齢になっても、国立東佐賀病院付属看護学校で、文学の講義をしております。高校卒での入学ですから大学生と同じ年齢の若い人たちと勉強するのが、元気のもとでしょうか。


 他には、佐世保短歌研究会を作って、毎月出かけて勉強しています。北高の卒業生の人も会員の中にはいます。これはもう15年ぐらい続いています。佐世保のコミュニティセンターで、毎月第2月曜です。佐世保の友人のかたに知らせて下さい。
 また佐賀でも、菊葉短歌研究会をやっていますが、これは4年目に入った若いグループです。佐賀大の先生方と一緒です。

 
樋口一葉日記
 
         
 

 私の「完全現代語訳・樋口一葉日記」(株式会社アドレエーより1993年刊、2854円)は、現在、書店販売は中止して、東京都台東区一葉記念館(台東区芸術文化財団のHP)においてのみ販売しています。
ここ2、3年、一葉への関心が高くなり、私のところにも問い合わせが来ます。
東京北星会の皆さんも一度、一葉記念館まで足をのばして色々と資料を見て下さい。新しい発見があると思います。本郷、上野、吉原と、一葉の遺跡を訪ねるのも楽しいものです(一葉記念館周辺の地図はこちら )。

 私、5月の中旬ごろに、学会の話を聞きに、京都および東京に出かける予定はありますが、6月4日には、まことに残念ながら、上京できそうにもありません。
 東京北星会の一層の発展を祈っています。

編集者注「完全現代語訳・樋口一葉日記」は、インターネット上の書店からの購入も可能です)

 
 
(2006年1月20日)
 
 

     
  高橋先生は、1998年刊の創立50周年記念誌「青嵐に立つ」に校歌の作詞過程等を述べた「校歌と第2校友歌」という文章を寄せておられます。転載させていただきましたので、ぜひ、こちらもご覧ください。  
         
       
         
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