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松竹映画 釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪♪

 
 
釣りバカ日誌16
 


 今や国民的映画となったシリーズ16作目「釣りバカ日誌」。大好評につき全国一律1000円興行。いやー楽しい!

  今回もハマちゃんはダメキャラを全開し、お騒がせ男健在。なぜか憎めない愛すべきダメ男。だが、万年ヒラ社員で何がいけない。ハマちゃんが行くところ人が集まり歓迎されるではないか。



 

 勿論、仕事そっちのけで釣りばかり楽しむハマちゃんが「らしく」いられるのは、社員を大事にする鈴木建設の社長ことスーさんのフォローあってこそだけどね。本シリーズを見るたびに私はスーさんファンになっていく。あのバカ丁寧な喋り方、人の話をよく聞く柔軟な姿勢、紳士的な物腰、スケベなくせに上品。

 のっけから鈴木建設の社歌を歌いながら始まる。

 


 国民的映画の話題は、物語が展開される場所はどこか? どこでロケをしたか? になるのだが、今回は基地と造船と漁業で有名な我らが故郷、佐世保市。美しい自然とアメリカの香りと歴史ロマンの混在した不思議な町だ。ハマちゃんとスーさんが、「第二西海橋」の連結式出席のために一緒に佐世保に出張するという設定。

 生まれ故郷ということもあって、思い入れたっぷりで観賞した。佐世保市では、九十九島四ケ町外人バーのある一角ハウステンボス、長崎市ではグラバー園、どこまで行っても百円均一の路面電車の走る長崎市内。

 しかし、ハマちゃんが行ったのは佐世保だけではない。なんと、ハメを外しすぎて現地で仲良くなったアメリカ兵ボブ(ボビー・オロゴン)の乗務する艦船にのりこんでしまい、ハワイまで行ってしまう。東京→佐世保→ハワイ(ロケはないが)→東京、とハマちゃんは又もやドジり、艦船がハワイに着くまでの間行方不明として皆を混乱させる。しかしまあ、この男、根っからの釣りバカ。髭ボーボー、無断で乗船し不安でオドオドしつつも、釣りがしたくてウズウズし、星条旗にリールを巻いて深夜の釣りを楽しむのであります。結果、艦内のアメリカ人に見つかり防衛庁や警察を巻き込むニュースの人となってしまうのだが……。

 ともあれ、ハマちゃんとボブが息のあったコンビで笑わせてくれる。

 今回ハマちゃんが関わるのは、鈴木建設長崎営業所の有能な設計者、久保田達也(金子昇)と彼が思いをよせる河口美鈴(伊東美咲)。達也は美鈴と結婚したいがため本社への転勤を辞退し続けているのだが……。久保田興業の御曹司と佐世保の小さな町の飲み屋の娘ではつりあいがとれない、さらにガンコ者の父親を一人残してお嫁にいくことはできない、と躊躇する美鈴。2人の仲を、ハマちゃんやボブたちがくっつけていく。

 物語の舞台が佐世保となると、当然のことながらこの地出身の役者に白羽の矢が向けられる。長崎出身の金子昇やさだまさし(長崎県警の刑事役としてチョイ出演)が好演している。旬の女優、伊東はハッとするほど清楚な美しさで魅了し佐世保弁も悪くない。彼女の父親で外人バー「テリーズ・バー」のマスターに尾崎紀世彦が扮している。元ロカビリー歌手という設定で出演する尾崎は作中、自慢の歌を披露し役柄にピッタシなのだが、佐世保弁はイマいちかな? ボブの佐世保弁の方がウマい。尾崎の歌の中には、ハマちゃんとデュエットで歌う「佐世保賛歌」とも言えるカントリー風の 《MY LOVELY TOWN》 もある。

 すべてが丸く収まり一件落着。「浜崎は今日もダメだった」も何のその。懲りないハマちゃんは、釣りと家庭をこよなく愛し、次もドタバタやってくれるのでありましょう。仕事に自信をなくしたら「釣りバカ」を観ることをお薦めしたい。                                 

 
 
(文責・桑島まさき)
 


     
  【作品のデータ】  
  製作 2005年、上映時間 115分  
  (監督) 朝原雄三
(原作)やまざき十三・北見けんいち
(脚本)山田洋二・石川勝己・平松恵美子
(音楽)信田かずお
 
  (出演)
西田敏行・三國連太郎・浅田美代子・伊東美咲・金子昇・谷啓・ボビー オロゴン・尾崎紀世彦・岡本麗・さだまさし・加藤武・奈良岡朋子ほか
 
   DVDは、2006年1月28日に松竹株式会社から発売開始、希望小売価格4935円。
 本編のほか、約115分の映像を記録した特典ディスクが付いています。映画作りの現場・舞台裏、オミットシーン、記者会見のようすがご覧になれます。
 
     
   
           

 
 

【蛇足のコーナー】

(1) 第二西海橋の話は、映画の中の作り話ではありません。西海橋に並行して作られた新しい橋で、2006年3月に完成しました。

(2)映画の最後のシーンで、スーさんを演じる三國連太郎さんが、佐世保に引き揚げてきたが、その当時の佐世保は「ひどいもんでした」 と述べるシーンがあります。三國さんは、特典ディスクに収められた記者会見で、実際に昭和21年夏に中国から佐世保に引き揚げてきたと述べていますので、その際に佐世保空襲で破壊された街をご覧になったのでしょう。三國さんは、「佐世保は第二の人生を出発した土地」であり、そこでの撮影は「感動が一杯」とも述べています。

   
西海橋と第二西海橋
西海橋と「第二西海橋」
 

(宮田 学)

   
       
   
       
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