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0 3 年 私 的 演 劇 賞

     
   
25回生

 小   川  和   彦

 
     
   ここ数年、舞台芸術−ことに演劇−を観ることに凝っている。映画もよく観るが、こちらは31回生の桑島さんの鋭い意見に譲るとして、昨年の私的な演劇賞を選定してみたい。昨年の86本という鑑賞数は素人としてはなかなかのものと思うが、無論、私が観ている舞台の数など全体からみればたかが知れており、飽くまで自分の目で観た範囲での私的な選出である。字数の限りがあり、理由が詳細に記述できないのが残念であるが・・・。  
     
  【最優秀作品】
 tpt ( シアター・プロジェクト・トウキョウ ) 「BENT」
1月 ベニサン・ピットにて上演
 
   英国で20世紀に発表された戯曲を1年毎に1本ずつ選出した、「20世紀の100本」でも選ばれた1本。マーティン・シャーマン作。 米国ではリチャード・ギア主演でオフ・ブロードウェイで上演され、ナチズム下でのホモセクシュアルというテーマが大きな話題となった。 tptは、そのリチャード・ギア版と同じアッカーマンを演出に迎え、若手俳優のワークショップの仕上げとして上演。朝倉摂の簡素にして力強 い美術も見事だが、これらも全て参加者による手作りの舞台という。 驚くべきは、ほぼ1ケ月にわたる全ステージを無料公演としたこと。今年別の主催者によって椎名拮平らの人気俳優を起用し再演されるが、おそ らくこの初演ほどの完成度は望めまい。  
     
  *次点 劇団昴 「ナイチンゲールではなく」
10月 三百人劇場にて上演
 
   テネシー・ウイリアムスの埋もれていた処女作の本邦初演。 米国の刑務所での囚人達の叛乱という実話をもとに書かれた サスペンス溢れる作品で、T.ウイリアムスという名前だけで観念的な頭の痛くなるような舞台を想像していると全く裏切られる。登場人物の多い群像劇を、昴のベテランと若手がいずれも力演し、アンサンブルも見事。 なお、未発表となっていたこの戯曲を発見したのは、女優バネッサ・レッドグレーブとのことである。 その他、竹内銃一郎の不条理劇を狂言界の若手3人が演じた「あの大鴉、さえも」(10月 紀伊国屋サザンシアター)も、演劇の新しい風を感じさせた。 なお、再々演であるためランキングに入れなかったが、9月の俳優座劇場プロデュース公演「高き彼物」(マキノノゾミ作、鈴木裕美演出) は、ここ数年のベスト1である。2001年に初演され、基本的に再演がない同プロデュース公演の唯一の例外として、毎年上演されてきた。今年も9月再演が決定しており、ぜひ一見をお勧めする。
 
     
  【最優秀女優】   原 知佐子
 projectMTB「ブートレッグ荘の女たち」(11月 六行会ホール)  失礼ながら、彼女を単なるTV女優としか思っていなかったのを恥じ入るばかりである。厳しさと大きな愛情が、せりふまわしはもとより、小さな仕草のひとつひとつに現れ、彼女の存在なくしてはこの作品の成立はありえなかったであろうとさえ、感じさせた。
 
  * 次点 堀内美希 パニックシアター「遠く離れて」(10月 劇小劇場)  その他、候補となったのは藤本喜久子(伯爵夫人)、松尾あぐり(東京ナインガールズ)。再演でなければ、スイセイ・ミュージカル「ONLY ONE」の藤森裕美も候補としたかった。因みに、このミュージカルは、SMAPの「世界に一つだけの花」と同じテーマを数年前から扱っていたのである。
 
     
  【最優秀男優】   藤木  孝
 劇団昴「ナイチンゲールではなく」
冷徹非情な刑務所長を、一面人間臭さを感じさせる演技で浮き彫りにし、舞台の完成度に大きく寄与していた。
 
  * 次点 近藤正臣 「被告人」(1月 アートスフィア) 勿論、再々演でなければ「高き彼物」の高橋長英は、文句無く最優秀となる。  
     
   
     
   

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