<どがんしよらすと?>シリーズ@
最近あの人みとらんバッテン元気かとやろか? どがんしよらすとやろか?
このコーナーでは、会員の中からちょっと変わった(?)活動をし、イキイキまぶしい毎日を送っている方を不定期にご紹介していきます。初回登場いただくのは、ずっと東京北星会の学年幹事をされていましたが、定年退職後の第2の人生が多忙を極め、仕方なく幹事交代せざるを得なくなった 山口恭道さん(11回生)です。
(取材・文/桑島まさき)
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<プロフィール>
山口恭道(やまぐち やすみち)
- 昭和15年生まれ(64歳)/11回生
- 大学卒業後、大手広告会社で広告の企画・制作に携わり定年(60歳)退職。
- 【家族構成】妻、子ども2人、孫2人
- 【趣味】フルート演奏、日曜大工
- 【"工房いがぐり"の連絡先】
- 所沢市山口567-3(04-2923-9275)
人生に必要なのは、"思い切って"踏み出す勇気!
ずっと広告制作の現場で秒刻みの毎日を送っていた山口さんは、定年を前に自分の人生を振り返り、ふと「仕事のない退職後はどんな毎日を送ればいいのか?」と不安を覚えた。悶々と考えている時、ひょんなことから知った「純銀粘土で作るシルバーアクセサリー」(アートクレイシルバー)と出会う。
山口さんはモノを作るのが大好きだ。だから自分にもできるはず、と思ったものの、当時「アートクレイシルバー」はまだ日本ではあまり普及しておらず、指導教室も限られた場所しかなかった。しかもこれまで習い事など全く無縁だったので、おずおずと教室に足を運んだ。案の定、生徒は全て女性。 戸惑いと気恥ずかしさでいっぱいだったが、がんばって教室通いをするうちに楽しさを実感していった。
認知度の低い「アートクレイシルバー」だからこそ、これを機に活躍の場が訪れないだろうかと考え、定年前に技能認定とインストラクター資格取得に励みそれをゲット。そして、定年退職するとすぐにポンポンと「アートクレイシルバー教室」の銀座、大宮、新所沢教室で講師をする話が舞い込み、多くの生徒達を指導することになる。 まさに先見の明というべきだろう!
その後、講師として生徒達を教えるだけでなく、自宅を改装して
<工房いがぐり>
なる手作りの工房を作った。
たちまち噂が噂をよび、現在では11クラス70人ほどの弟子を受け入れている。教室の生徒達と工房の弟子達……と、多くの
<同志>
に囲まれながら、空いた時間で創作活動を続け、昨年は「銀粘土で作るシルバーアクセサリーコンテスト2003」で2作品が佳作と入賞を果たし、今年は「パールジュエリーコンテストで特別賞を受賞した。
「現役時代よりも忙しくなった」と山口さん。
「工房に来るお弟子さん達はみなライセンスを取得しているベテランで、自己満足せずプロの『純銀アクセサリーのデザイナー』を目指している人達ばかりです。だから私も教えることの素晴らしさを実感しています。これ以上お弟子さんを増やさず、少数精鋭で創作に励んでいきたい」と楽しそうに語った。
定年退職者の
<成功例>
とも言うべき山口さんだが、「幸運だっただけです。でも、工房にいる時が一番楽しいですね。私が
<成功例>
だとしたら、やりたい事があったら迷わず思い切って踏み出すことが大事、と皆様にお伝えしたいです」と付け加えてくださった。
根っからの職人気質なのだ。 人生に定年はない! 山口さんのイキイキ人生はこれからも続くだろう。
以上、フリーライター・桑島まさきこと編集委員(31回生)桑島千秋のレポートでした。
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