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 外資系コンピューター会社を退社後、独立起業して株式会社ユーディット(情報のユニバーサルデザイン研究所)を設立した関根千佳さん(28回生)。
現在、ユニバーサルデザインの第一人者として省庁や自治体の委員会に参画したり講演活動に忙しい。(編集部)

関根千佳著 「『誰でも社会』へ デジタル時代のユニバーサルデザイン」

 

岩波書店刊・本体1800円

 「ユニバーサルデザイン」とは、健康な成人男子だけでなく、女性や子ども、高齢者や外国人など様々な障害やニーズを持つ人が使いやすいように、まちやものをデザインする、という考え方だ。
日本にこの概念が紹介されたのは95年頃だが、残念ながら日本のまちやもの作りは、健康な成人男子を基準に作られてきた。しかし、少子化・高齢化が進むにつれ、誰だって老人になるし、一人で暮す可能性はある。身体機能の低下や事故によって体が不自由になる可能性は充分あるのに、まちやもの作りの現場がこの現実を無視することはできない。
 本書は、IT(Information Technology、情報技術)産業にこの考え方をとりいれ、あらゆる人たちが容易に使用できる、ものやまち作りを提案したものだ。
 大手コンピューター会社に入社した時、著者はコンピューターとは全く無縁だった。夫と渡米し外国のIT事情や福祉活動を目の当たりにして帰国、アメリカにあって日本にないものは何かと考える。 次々と行動を起こし、その延長線としてユニバーサルデザインと出会う経緯は、女性の生き方や起業のハウツーを知る上でも興味深く読める。 とにかく、即行動する人のようだ。「行動」→自身に「問いかけ」→「問い続ける」、というパターンを繰り返す著者の物事に対する真摯な考え方や取り組み方が行間から浮かび上がってくる。 そして、とっつきにくい考え方を明快なロジックで説明する著者の筆力の確かさは見事だ。 それゆえに、本書は、コンピューター本の域をこえ、福祉関連の本としても、一人の女性のサクセスストーリーとしても読める、広がりをもった書となっている。
 そんな著者は、ユニバーサルデザインの仕事をする原点は、母校「北高の坂」にあり、「人間の多様性を理解する上でも、佐世保市は貴重な場所だった」と書く。 あの長く苦しい青春の坂という障壁が、著者に現在の仕事をもたらしたといっても過言ではないのだ。
 全ての出会いやあらゆる瞬間を無駄ではなく、何かを知らせたかったのだ、と言う著者は、これからも万人に優しいものを作るべく提案していくことだろう。
「誰でも」参加できる社会をめざして。

(文責・桑島まさき)


*著者が代表者であり、全社員が在宅で仕事をするというSOHO企業「株式会社ユーディット」のHPはこちら(著者の最近のレポート等も掲載されています)。


【補足】
「ITやパソコンなど難しくて」と思っている人にこそ、読んでもらいたい本です。そのような考え方こそが当たり前であり出発点であることを示したうえで、誰もがITの恩恵を受けられる世の中を実現したいとの真摯な気持ちが読み取れる感動的な本です。

(宮田 学)


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