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俳 句
(中央大学クレセント・アカデミー 秋季講座 ｢現代俳句」を終えて）
9 回 生
相 原 喜 龍
どちらかと言うと、飽きっぽくて移り気な性格の小生。古風な俳句に貴重な時間を費やすとは、北高時代には考えられなかったことでした。これも寄る歳のなせる技かと自身感心した次第。
そして、句つくりも、週に８句以上延べ１０週の長丁場でした。
師匠および同好の士から評価があった迷句を、発表させて頂きます。
釣り上げし 魚の頭 鰯雲
夕映えに 泳ぐがごとき 鰯雲
冷ややかな 空気にふれる 朝稽古
梅雨冷えに ストーブの手入れ 思い立つ
朝露に 触れし散歩で のど乾き
新米の 最初の箸は 古女房
水澄んで 神田川にも 元気な鯉
水澄みて 小魚達は 逃げ惑う
小春日の 遊び疲れの 眠気かな
二度咲きと 言わずに何度も 咲きなされ
色鳥の 仲間はずれの 味知るや
突然の 夜霧に出会い 足速め
短日の 積もる話が 尚積もり
逃げ場無く 踏まれるだけか この落ち葉
濡れ落ち葉 そっとつまんで 本に挿す
枯れて尚 まっすぐ生きる 枯ススキ
年末の 掛け声だけは 元気なり
年末の 遊び呆けで 明日忘れ
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