【推薦の言葉】
3年前の同期会の折、永田さんが直前に煎りあげた珈琲を持ってやってきました。珈琲嫌いの私の前で、マジックの如く珈琲をいれ、勧めてくれました。おいしい! 咄嗟に私は感嘆の声をあげました。これが、私が珈琲好きとなる第一歩でした。それは、まさに「永田珈琲倶楽部」の35年の歴史を物語っておりました。
同期会の一角で少年のように目を輝かせながら珈琲談義をしていた永田さんを思い出しましたが、つまり、“一杯のおいしい珈琲”を生み出すには、厳選された生豆、彼独自の焙煎技術、真心、が必要なのだとつくづく納得しました。それがあるからこそ私たちがお金を払ってまでも求めるのだと……。
時折、立ち寄った珈琲店で彼のことを知っているオーナーに出会うと嬉しいものです。スペシャリストとしての存在が証明されている訳ですから。暗い話題ばかりで活気のないこの時代に、「永田珈琲倶楽部」が何世代にわたり、それぞれのお店で心地よい店作りを目指していることを思うと、贅沢で徹底したプロ意識を感じ、実に爽やかな感動を覚えます。
小平市でこんなこだわりを持って活躍している同窓生の店を、ぜひ、のぞいてみて下さい。
(文/17回生・野澤智子)