本書は3章からなる。
第1章は、「地形図にみる佐世保の変貌」として、@佐世保とその周辺、A佐世保、B早岐、C相浦からなる。明治21年以降に作成された地形図・地勢図を比較して変遷を裏付けている。
第2章は、「地図と景観にみる佐世保」である。@明治時代、A大正時代、B昭和前期(戦前)、C昭和後期(戦後)に分けて、それぞれの時代のさまざまな地図(現在の住宅地図にあたるものもある)と写真で、変貌を示している。古くは、明治初期のまだ江戸時代の面影を残していると思われる写真もあるが、そこには烏帽子岳がくっきりと写っている。多くの写真から、佐世保が軍港として発展していったさま、街の発展するようす、佐世保空襲で焼け野が原となったようす、戦後の復興のようす等が、読み取れる。
第3章は、解説として、佐世保の歴史が語られ、年表が付されている。 |