東京北星会TOPへ東京北星会TOPへ TOPページ サイトマップ お問い合わせ
特集コーナー 東京北星会 ふくろうの庭 同窓会 交流の広場 佐世保北高 リンク集
 
佐世保北高
佐世保北高

母校から(校長挨拶)

学舎の変遷

クラブ活動

恩師便り

校歌・校友歌・応援歌

北高新聞

「美しき天然」

佐世保北高

恩師便り
 

馬田美智子先生(国語)

1949年(昭和24年)〜1971年(昭和46年)

「老いを生きる」

私は現在84歳。5月28日には85歳になります。初めての方もあるかもしれませんので略歴を記します。
昭和24年から昭和46年北高勤務、昭和47年南高へ転勤、昭和59年3月に定年退職。昭和64年、郷里の久留米に帰り、余生を送る。退職後すでに25年、郷里の生活も20年に及ぶ。

郷里の生活は気ままな一人ぐらしとはいえ世帯主、現役の主婦、結構忙しいものです。退職後は第二の人生を充実したものにしようと書道や茶道に励んだ時期もあり、JRを利用し月に2回から3回佐世保に通いました。福岡は近いので展覧会等によく出かけました。念願だった海外や国内旅行に主として退職者仲間のツアーに参加、見聞を広め楽しみました。ただ海外の方は70歳後半になって終止符を打ちました。あとは国内の旅を一人で楽しもうと心算しておりましたが、平成15年、以前から痛み始めていた膝の手術をする羽目になり、健脚を誇って大事をとらなかったことを後悔しました。

現在、歩行は叶うものの杖を放せぬ日常です。術後、想定外の不具合には悩まされます。また平成17年には胃を1/3程切除、食事も制限があり体力も衰え、一日は半日分程の活動しかできず、老いの辛さやもどかしさを痛感しております。
膝の手術後は家に籠もりがちの生活、福岡北星会には努めて出席しておりますが佐世保通いも博多通いもほとんどしなくなりました。術後介護保険の適用で家の中の設備に手を加えたもののホームヘルパーの助けを受けることもなく何とか日常生活を解決。万やむを得ない場合は同じ敷地内の母屋に住む弟の家族の助けを頼むこともありますが。

老齢に達したら読書三昧、書三昧、お茶をたてて談話を楽しむなどを考えておりましたが、その目論見ははずれ残念です。日々の家事に追われ、買い物や用件のための外出、外出が長引くと疲れて帰宅後ダウンするという現状。NHKに限定してニュースやドキュメント主体にみても結構テレビ漬け、新聞も選んで読んでも2時間程はかかる。好奇心の強い性分は困ったものです。世捨て人の境涯に安住しても良さそうなものですが。

これから幾年生きるかわかりませんが、折角生かされた「いのち」を大切に!との想いで過ごしております。たとえ大河の一滴に過ぎない「生」にせよかけがえのない一回きりの「生」!という殊勝な気分になっている昨今です。

顧みますと、北高在職24年は私にとっては幸せな時代でした。紆余曲折はありましたが上り坂で希望に溢れていた時期でした。職員仲間の寛大さに支えられ、選ばれた節度ある生徒の皆さんに恵まれたからこそ私のような者も勤められたのだと反省。東京北星会の皆様に改めてありがとうと申し上げます。
そして近頃悲観的な出来事が続出、失われかけた「日本人の品格」を取り戻せるよう、健康に留意してご尽力下さい。

(2008年4月下旬/受取)


特集コーナー東京北星会ふくろうの庭北星会ゴルフ同窓会交流の広場佐世保北高リンク集
Copyright 2003-2017 Tokyo Hokuseikai All Rights Resereved.
Copyright(C)2003-2004 TOKYO HOKUSEIKAI All right reserved
TOPページへサイトマップお問い合わせ