東京北星会TOPへ東京北星会TOPへ TOPページ サイトマップ お問い合わせ
特集コーナー 東京北星会 ふくろうの庭 同窓会 交流の広場 佐世保北高 リンク集
 
佐世保北高
佐世保北高

母校から(校長挨拶)

学舎の変遷

クラブ活動

恩師便り

校歌・校友歌・応援歌

北高新聞

「美しき天然」

  

佐世保北高

恩師便り
     
 

柴山昭俊 先生(数学)

1975年(昭和50年)〜1985年(昭和60年)

 
         
   私は、佐北の6回卒業生です。佐北の教師としては、昭和50年から60年までの11年間です。教科は数学で、数学の教師を目指したのは、その当時のクラス担任が一ノ瀬正義先生、そして松永久摩男先生で、お二人ともに数学担当で、その姿勢に影響したと思います。さらに、私は板書が苦手で数式の板書は比較的に気楽という、まさに単純な理由もありました。

 佐北時代の教師生活は、かなり気負いがあったと思います。生徒は私の後輩であるということが、教科指導もさることながらクラブ活動にも力が入りました。クラブ活動は演劇部で、当時佐北の演劇部は県北の中心的存在で県北演劇連盟の理事長校であり、中心的役割を果たすことが求められていました。

 
柴山昭俊先生
 
     
 

 さらに私自身、3年生の理系クラスの担任でしたので、その責任が重く、両立させねばと必死でした。この年はまさに充実した時期で、気合いが入りました。生徒の底力の凄さを知り、また各教科担当の先生方の優れた指導力に支えられて、満足できる結果が得られました。

 一番気になった大学進学の結果は、十分とは言えないかもしれませんが、医学部(国立5人、私立2人)理学部(国立4人)工学部(国立13人、私立2人)薬学部(私立1人)農学部(国立4人)(私立1人)教育学部(国立1人)商船(1人)(私立大文系1人)の計35人、公務員1人。

 以上の中で私が勉強させられたことは、次年に回った4人の生徒のことと、合格者の中で東京工大に合格者のこと。私はこの生徒の件が不安で安全な大学を勧めましたが、本人は意思が固く断固として受験すると意思表示をしました。そして合格!! わたしにとってたいへん嬉しくもあり、そして生徒に対する私の判断の甘さを知りました。自己の不足部分を知り、そして、生徒と教科担任、その他関係者に感謝の念を感じました。

 
         
 

 数学と教育について

 数学が厭であるとか興味がもてない等の理由で、進路を余儀なく変更する生徒もいます。数学の担当教師は、そこに責任を感じます。数学が解けるからといって、私達教師は油断してはならぬと、常に心を戒めています。

 大切なことは、数学に関心が高く積極的にとりくむ意欲を持たせることです。ところが、ここが一番むずかしい。数学の面白さとは何か? この点を生徒に摑ませることが出来ればいいのだが、集団指導ではむずかしい。数学は、「自らの力で考える」という姿勢が大切である。また、「おもしろい」と思う問題に出合うチャンスが必要となってくる。そのチャンスを、教師が与えなければならない。

 また、こういう経験もしました。授業中、私の質問に対し、ある生徒が答えてくれた。その答えは適格ではないが、その答えを活用する方向で対処した。「君の答えは、実に興味深いものがあった。君の発想は実にユニーク、数学的で面白い。楽しみです。今後がんばってください」と激励。その後、その生徒は数学に関心を抱き、私との接触が始まったのです。この経験は、私にとってもおおきな支えとなりました。

 
         
 

 終わりに

 大学合格者の中に理学部数学科に進学した女子生徒2人、そして大学院に進み論文作成、その内容を知らせてもらい、その生徒は遥かに私を凌いだと知りました。

 
     
(2006年1月16日受取)
 
         
 
     
         
特集コーナー東京北星会ふくろうの庭北星会ゴルフ同窓会交流の広場佐世保北高リンク集
Copyright 2003-2017 Tokyo Hokuseikai All Rights Resereved.
Copyright(C)2003-2004 TOKYO HOKUSEIKAI All right reserved
TOPページへサイトマップお問い合わせ