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ところで懐かしい母校の様子はどうだったのだろうか?
私たちが在籍していた「北高」とは違い、中高一貫制度を導入したことは既に聞かれていることだろう。この制度を導入したことによって何が変わり何が失われるのだろうか?

中島洋北中・高校長に具体的なお話を聞いた。



■佐世保北中・高 中島洋校長インタビュー

                      

(インタビュー・文・写真/若松吾朗)

     

「国際社会で通用する人材の育成に力を入れて」

                     
一貫校の証 中島洋校長 中学部

―東京北星会の総会でも話題になっていた中高一貫校制度についてお話を聞かせてください。いつから始まった制度ですか?

中島先生)中学は1年生のみ3クラス 120名で今年から始まった。教室は同じ敷地内(昔、木造校舎のあった場所)にあります。

―なぜ中高一貫校制度は始まったのですか?

中島先生)以前から高校から見た中学校教育のあり方を考える中で中高一貫制という構想を持っていました。そこへ合同選抜がH15年で廃止されることになり各高校は それぞれの特色を求められるという追い風が吹いて県の教育委員会が北高で一貫校制を実施することを認めてくれました。(H13年2月に県の教育委員会が一貫校制を北高で実施すると発表、H14年準備を行う。教員の教育など。合同選抜はH15年に廃止。)

― 一貫校となった北高(北中)の特色を教えてください。

中島先生)次の4点が挙げられるでしょう。

1. 高校入試がないため受験の準備の必要が無く、ゆとりがある。

2. 6年間を見通した授業ができる。高校から見た中学のこうあって欲しいというものが実現できる。今まではこんな事、習っていないの?ということがあった。

3. 異年齢の交流ができる。部活や体育祭などは合同で行っている。その中で協調性がはぐくまれており、例えば、総会の懇親会でも取り上げたが、バスケット部では中学部の試合に高校の1・2年生が応援に行った。お互いに良い意味で刺激しあっている。

4. 北高独自の時間割が組めることになり選択教科の幅が広がる。北高1050hで他校は980h、つまり70h多く授業ができる。強い部分を伸ばすこともできるし弱い分野を補う選択も可能。またコミュニケーションにも力を入れている。ネイティブの英語の先生が常任で2人いる。授業では1クラスを2つに分けて20人を1人の先生が受け持つシステムになっている。水曜の授業は英語のみで進めている。狙いは国際化に対応できる人材の育成にある。これからも長崎県の発展に寄与できる、国際社会で通用する人材の育成に力を入れて行きたいと思っています。

―最近の北高のトピックスを紹介していただけますか?

中島先生)部活と勉強が、より高い次元でバランスがとれるようになってきています。 具体的な実績はまだこれからですが主だったところでは、高校総体では弓道(女子)優勝、テニス(女子)優勝。インターハイでは、 弓道、テニス、陸上(400m)などに13名出場、テニス(女子)は九州でトップクラス。インターハイではBest16。Best4まで進んだ夙川(しゅくがわ)に惜しくも敗退、という結果でした。

―本日はお忙しいところ有難うございました。

【その他の情報】

●南高は理数コースを設置。
●西高は単位制の普通課(授業を受け易い環境作り)
●高校の規模は、3年が8クラス、1、2年が7クラス。来年は6クラスになりそう。
●生徒数は減少しており教室などのスペースには余裕があった。
●高校の学区は県北ブロック(松浦・川棚・平戸)でオープン。
●中学も校区はオープンで平戸から通学者あり。
●中学部の方針:他校でははみ出してしまうような個性でも大切に伸ばしていく。


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