恒例の在京佐世保人のための集い「第35回 東京佐世保会 ふるさと佐世保の夕べ」が、2008年11月12日(水)、ハイアットリージェンシー東京で開催され、佐世保市長をはじめ佐世保市にゆかりのある各界の著名人、地元を代表する企業の代表者、長崎の主要マスコミ数社の代表者、各同窓会関係者などが来賓として参加し盛り上がりをみせた。出席者は来賓22名を含めて203名。東京北星会は昨年比-3名の37名出席、目標の40名には達しなかった。出席予定者は45名で当日キャンセルが8名。今後の課題が明らかになった。
小野寿幸東京佐世保会会長の挨拶で定刻通りにスタート。
東京佐世保会2度目の参加となる朝長則男佐世保市長が、佐世保会への応援の言葉と共に故郷の現状を仔細に報告された。やはり、私たちの関心は何といっても10月、人類史に名前を残す偉業を達成したノーベル賞受賞者の下村脩さんだ。そんな期待に応えるかのように朝長市長は、白南風小学校、佐世保中学で学んだノーベル賞受賞者の話題に触れ「佐世保の有史以来の快挙。佐世保市表彰条例に基づき、ご本人の承諾があれば名誉市民賞を贈りたいと希望すると共に、パールシーの水族館の中にクラゲドームを作りたいと考えている」と嬉しそうに語られた。
多忙の中、政界からは、衆議院議員の北村誠吾さん、参議院議員の犬塚直史さん、大久保潔重さんが出席し、簡潔に東京佐世保会にエールの言葉を送られた。
ところで、「これは、すばらしい!」を仏語に翻訳すると「サ・セ・ボ」というそうだ。そう教えてくれたのは、犬塚議員の仏人の奥様だ。すばらしい佐世保の街をさらにスバラシク! 政治家の熱意と市民の意識が一体化した時、故郷は何処でもない、誰にも真似できない、光り輝く街となるのだろう。
懇親会は、東京佐世保会副会長を務める東京北星会の川崎敏明会長の乾杯の音頭でスタートした。佐世保観光ふるさと大使に就任したばかりの佐世保在住の男女ユニット・SandyTripが急遽参加。爽やかなボイスに包まれて、集まった佐世保人たちは旨い酒と食と共に、懐かしい話に花が咲いたようだ。
多くの芸能人を輩出している長崎県。今回のイベントゲストは、シンガーソングライターで小説も精力的に発表しているさだまさしさんの実妹で歌手の佐田玲子さんが登場し、時折長崎弁を話しながらギターと歌を披露した。
物産展では勿論、故郷の懐かしい「よかもん」が展示販売された。東京北星会2回生の瀬野精一郎さんの新刊「歴史の残像」の販売も行われ、参加者の関心をひいた。瀬野精一郎さんと下村脩さんは佐世保中学の同窓生だ。
好きな研究をこつこつ続けて、気が付くと年齢を重ね、名誉な賞を受賞した下村脩さんが「心のふるさと」という佐世保。下村さんを育んだ佐世保の街が、再び名誉な話題で注目される日がくるよう心から願う。
また、2007年には、渋谷センター街のご尽力とご厚意により、街灯広告で佐世保観光を宣伝していただき、道行く多くの人の目を引いた。今回も12月26日から来年3月まで同様の取り組みがなされる予定だ。
先輩たちの成功を佐世保人が一緒になって心から祝う場があることに感謝し、今後も東京佐世保会を盛会にし、故郷の繁栄に努力することが、東京北星会の課題であることは間違いない。
(文責・桑島まさき)
お土産の中身(みかんは食べてしまいました) |